写真提供:公益財団法人アイヌ民族文化財団
アイヌ民族は日本北部の先住民族で、特に北海道の居住者が多く、独自の文化を持って生活していた。しかし、1869年に北海道が明治政府の統治下に置かれると、日本政府による民族同化政策が始まり、伝統的なアイヌ文化の風習が禁止され、日本語の習得が勧められた。これ以降、アイヌ民族は独自の文化を継承することが困難となった。
近年になって民族と文化の多様性が尊重されるようになると、アイヌ民族の長い歴史と自然の中で培われてきた文化を伝承するための施設が北海道各地に開設された。ウポポイはその中で最新かつ最大規模の施設で、将来に向けて先住民族の尊厳を尊重し、差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくための象徴として日本政府が整備した施設である。
主要施設として国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設からなり、国内外、世代を問わず、アイヌの世界観、自然観等を学ぶことができる場所となっている。プログラムが充実しているのが特徴で、アイヌの踊り、楽器演奏、映像作品上映、紙芝居、紙人形劇、語り、木彫り体験、楽器演奏体験、伝統料理の調理体験などが開催されている。またレストランではアイヌ文化由来の食材を使った創作料理を提供している。
<時間>年中無休 終日開放
<料金>無料
Copyright©2020 Japan HR solutions. All rights reserved.