ニセコは北海道西部の山岳丘陵地域の総称。岩内町、共和町、倶知安町、ニセコ町、蘭越町が含まれる。域内の5町すべてが「特別豪雪地帯」に指定されており、冬には雪が多い。ニセコの名称は、アイヌ語の「ニセイ・コ・アン・ペツ」(峡谷にある川)に由来する。
札幌からニセコまで車で2時間と近く、北海道の主要な観光地となっている。その素晴らしい自然環境は国際的にも評価が高い。「スキーとニセコ連峰」は北海道遺産に選定されている。尻別川は静流日本一に認定されたことがあり、鮭がのぼる川でもある。ニセコアンヌプリ周辺はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されている。
ニセコ観光の中心はアウトドアのアクティビティであり、1年中楽しめるリゾート地となっている。夏は登山、トレッキング、サイクリング、カヌー、ラフティング、ゴルフ、乗馬、魚釣り、気球、ピュア、ドッグランなどを楽しむことができる。一方、冬はパウダースノーが有名で、スキー、スノーボード、スノーシューなどウィンタースポーツが盛んである。
ニセコ観光のもう一つの楽しみはアクティビティの後の温泉である。ニセコ温泉郷は各施設が独自に泉源を有しており、温泉の種類が豊富なことが特徴になっている。
1990年代半ばに訪れたオーストラリア人がニセコのスキー環境や自然環境に魅せられて移住し、新たに夏場のアクティビティーを考案し紹介するなどの口コミによって2000年代はじめからオーストラリア人観光客が増え始めた。比羅夫(ひらふ)地区を中心にオーストラリア資本によるマンションやコンドミニアムなどの不動産開発が進んだ。アジア地域からも注目されており、中国・香港やマレーシア資本による開発も進んでいる。
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